2006年 10月 28日
地唄舞1
下妻から東京に帰った日の夜は、紀尾井ホールで親しくお付き合いさせて頂いている地唄舞の吉村流 吉村ゆみさんのリサイタルへ一目散。四谷の駅を降りて上智大学の脇道を走りに走ってぎりぎり入場、座ったとたん幕が開きました。
文化庁芸術祭参加で、いつもの雰囲気とはちがう何かピ~ンと張り詰めたさながら試験場のような空気が漂っています。そんな中で前半は富山清琴先生の地唄で「古道成寺」、後半は一中節「都見物左衛門」の二題を務められました。前半の初々しさからの情念と狂気に変化するダイナミックさ、また後半の滑稽で猥雑さを粋なセンスで包んだ立ち姿に圧倒されるすばらしいリサイタルとなりました。また私は今回はじめて一中節を生で聴いたのですが、理屈ぬきで、ハ~一中節ってイイナ~としみじみ感じ入りました。特に宇治はるさんのすばらしい語りと歌に大変感動しました。
今年年末12月17日には地元熊本で座敷舞の会を予定、地唄「八島」と上方歌「十日戎」「いざや」を私も相つとめさせて頂く事になっております。
写真は10月1日に大阪国立文楽劇場で吉村会があった折、ゆみ先生に連れて行っていただいたお店の先に道頓堀の名物食いだおれの人形を見つけたので、恥ずかしながらパチリ!
by koto-izumi
| 2006-10-28 12:14