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7月12日:オーラJ第18回定期演奏会の悲劇・・・

 去年新しくできた目黒パーシモンホールは室内楽を手軽に開けるキャパで、音響もまわりの環境もいい素敵なホールです。今年初めての定期で、オーラJの名称がORA-JからAura-Jに変更されました。はじめてのホールで名称も一新し、新鮮な気持ちで東横線都立大学前に降り立ったその瞬間、思いもよらぬ悲劇が・・・
 雨のなかゲネプロに遅れ気味になりそうで、あせってタクシーを止めたそのとき、ごろごろ引っ張ってきた小さい旅行ケースのハンドルを、勢い余って下ろしたところで指を挟んでグサッ!!
ああっ右手の人差し指から血がっ・・・肉から切れているらしくハンカチで止めてもなかなか血が止まらない、ヤバっ、まいったな~今日の演奏どうなるの?
 着いてすぐに4人のソロのゲネが始まりました。堀井智則<21絃箏のための四つの小品>の4番目。お箏屋さんに血止めをしてもらってその場をしのぎ、松村エリナちゃんが「太田胃散が血が止まる」と、オーラJ作曲家の橘川琢さんが薬屋さんに走ってくれました。へ~知らなかった!?楽屋で試してみると、太田胃散の上に間違ってキズに直接液体絆創膏を塗ってしまい、ウギャ~止まっていた血が、私をあざ笑うかのように蘇り、ふたたび滴り落ちてきました。
 しかし、悲劇はまだまだつづく。次の<八郎物語>のゲネ寸前、ブチッ!!箏のA絃が切れてしまった。トホホ、絃を糸巻きに巻く指の皮はピラピラ。なんとも情けない初日なのでした。
 さて、本番。ソロも何とか終わり、ドレスから着物に着替え、終曲<八郎物語>はオーラJの芸術監督で作曲家三木稔先生の直々の指揮。プリマでソプラノの飯島香織さんのすばらしい表現力と藤舎理生さんの美しい笛の音でとても楽しい八郎物語になりました。めでたしめでたし。
by koto-izumi | 2006-07-24 11:24

琴・藤川いずみのブログ

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