お能を見て涙が溢れ・・・

今日、お能を急に観にいく事になりました。演目は「融」と「隅田川」です。
喜多流狩野琇鵬先生の親子三代の会「桐光の能」です。
一昨日、日本舞踊家の藤間勘蘇女先生からお知らせを受けました。
7月12日(日)に行われる藤間先生の60周年記念の会で、地唄「融」と「石橋」がとりの出し物となっています。私はその2曲の箏を演奏させて頂くことになっております。能取り物は、普段から原点の能を観る様に心がけておりましたので、ちょうど良いタイミングで「融」を鑑賞することができました。





パンフレットより・・・
『隅田川』は近世になると浄瑠璃や歌舞伎に影響を与え、多くの隅田川物を生んだそうです。
現代では、1964年にイギリスで初演されたオペラ《カリュー・リバー》(ウィリアム・プルーマー作詞、ベンジャミン・ブリテン作曲)がこの「隅田川」をそのまま教会劇に翻案したものとして知られているのだそうです。

結出版でも、三木稔作品で組オペラ《隅田川》《くさびら》があり、その楽譜を取り扱う点でも、非常に興味がありました。三木先生も「隅田川」をオペラ作品にしていらっしゃるのです。

シテは40代になられた息子さんの狩野了一氏、この隅田川でお能を観て涙がドッと溢れて止まらない経験をしました。
お能のスタイルは完成された極めて優れた表現で、全てをそぎ落としたら、人間の観念だけが残った、と感じられるものですが、このテーマもつ普遍性の川が流れるなかで、現し身と幽玄のちょうど橋掛かりの部分の空間にいるようなひとときでした。

溢れる涙を拭いている人は私だけではありませんでした。隣の席でスカーフで顔を吹きまくっていたのは、なんと圭ちゃん(上田圭子)。お互い知らずに、偶然に誘われて能を観ていて、感激していたのでした。

休み時間に横を見たら、同じ列に私と圭ちゃんを引き合わせたHさんが座ってました。ご縁ですね。
by koto-izumi | 2009-06-06 19:59 | KOTOトコトコ日記

琴・藤川いずみのブログ


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