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竜田の曲

 早いものでもう10月も終わりを迎えようとしています。季節もよく、今は春に続き一年中で一番いい季節ですね。紅葉狩りなど週末行きたくなりますが、きのうの日曜日は立田山へ散歩に出かけました。あらっ?秋なのに桜の花が咲いてる・・・紅葉とさくらの両方を愛でながらおにぎりをほおばる幸せ!ここ熊本市にある立田山は市街から近く、森林浴をするには手軽にいける自然公園として地元の人々に愛されています。
 たまたまですがこの日の朝、急に三木先生の竜田の曲が頭にうかび、久しぶりに楽譜を開けて思い出しながら弾いてみました。この曲は、新事(21絃箏)がまだ20絃だった初期の作品で、実はこの曲がきっかけとなり奏者の野坂惠子先生によりもう1本絃が必要ということで、いまの21絃になるきっかけとなったのです。The Venus in Autumn という英語名の題がついているとおり、「古代日本の伝説では、春を掌る女神を佐保姫、秋を司る女神を竜田姫といった。」と作曲者のインスピレーションで描かれた曲ですが、ヴィーナスといったイメージとは裏腹に、台風を思わせるような激しさに満ちた曲なのです。
 この日は思いつきで立田山に遊びにいったのですが、立田は竜田とも書き偶然の取り合わせ。また上り口は熊本大学のキャンパスのある黒髪町から入るので、「竜田の曲」や「黒髪」など、箏との縁を見つけたようでちょっぴりうれしくなりました。
 ちなみに熊大キャンパスの横の道を立田山に向かって上って行くとすぐ小峰墓地があり、ここに九州系地歌の祖・長谷検校のお墓があります。それをもう少し進むと、泰勝寺という、細川家の菩提寺とお屋敷のある立田山自然公園の名勝として親しまれている大変うつくしい庭園があります。ここは明智光秀の娘・細川ガラシャの墓があるところとしても有名なところです。細川ガラシャの生涯もまた時代のなかで激しく燃え尽きた美しい女性でした。今頃は紅葉の赤と苔の緑の対比が鮮やかでしょうね。

by koto-izumi | 2006-10-30 15:00  

いつもありがとうございます

 10月20日、東京から帰った日の夜に電話がありました。いつもコンサートに来てくださるKさんからです。前々からコンサートがあるごとに来てくださっている方ですが、次の催しについてをお尋ねになりました。一度7月にお電話を頂いてから事あるごとに気に留めていただき、ライブなどにもよくお運び頂いて本当に感謝しています。いつもありがとうございます。
 またもう一人、いつもコンサートに来てくださって手紙で私を励まして下さる大切なSさんからもメールを頂きました。いまご家族の看病に尽くされているとのご様子、何も出来ませんが一日も早いご回復をお祈りする毎日です。
 最近すこし元気をなくしていましたが、日々皆様方に良い事がありますように祈れる私でいられるよう、元気を出して行こうと思います。

by koto-izumi | 2006-10-28 13:43  

地唄舞1

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 下妻から東京に帰った日の夜は、紀尾井ホールで親しくお付き合いさせて頂いている地唄舞の吉村流 吉村ゆみさんのリサイタルへ一目散。四谷の駅を降りて上智大学の脇道を走りに走ってぎりぎり入場、座ったとたん幕が開きました。
 文化庁芸術祭参加で、いつもの雰囲気とはちがう何かピ~ンと張り詰めたさながら試験場のような空気が漂っています。そんな中で前半は富山清琴先生の地唄で「古道成寺」、後半は一中節「都見物左衛門」の二題を務められました。前半の初々しさからの情念と狂気に変化するダイナミックさ、また後半の滑稽で猥雑さを粋なセンスで包んだ立ち姿に圧倒されるすばらしいリサイタルとなりました。また私は今回はじめて一中節を生で聴いたのですが、理屈ぬきで、ハ~一中節ってイイナ~としみじみ感じ入りました。特に宇治はるさんのすばらしい語りと歌に大変感動しました。
 今年年末12月17日には地元熊本で座敷舞の会を予定、地唄「八島」と上方歌「十日戎」「いざや」を私も相つとめさせて頂く事になっております。 
 写真は10月1日に大阪国立文楽劇場で吉村会があった折、ゆみ先生に連れて行っていただいたお店の先に道頓堀の名物食いだおれの人形を見つけたので、恥ずかしながらパチリ!

by koto-izumi | 2006-10-28 12:14  

茨城県の下妻へ行きました

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 10月19日、オーラJの「羽衣」公演が茨城県下妻市民文化会館でありました。
 秋葉原から出ているつくばエクスプレスという昨年あたり出来た新しいライナーで40分ほどいくと、守谷という駅で乗り換え。そこからは関東鉄道常総線の普通列車に乗ってのどかな風景の中またのんびりと40分ほど揺られて下妻に着きました。朝6時過ぎに出たため、折角の風景もまどろみの中。おぼろげながら関東平野ってだだっ広いなーなんて夢うつつの状態でした。
 さて、写真は女性の楽屋です。右から、ちょこっとお茶目に顔を出しているのが箏の松村エリナさん。それから今回羽衣初参加の笙の田島和枝さん、オーラJの誇る箏ソリスト木村玲子さん、9月のワークショップでもご一緒した笛の澤田由香さん、ソプラノでプリマドンナ赤星啓子さん、なんと彼女は熊本の松橋出身なのです。それから一番左は箏の桑子裕子さんです。写している私は残念ながら映っていませんが、来月11月下旬の山陰から山陽を巡る羽衣公演では女性陣は箏にもう1名加えてのメンバーになります。みんな(?)上品で心の優しい方々です。
ワークショップで現地調査をした私は、来月の公演用のガイドブックをただいま作成中。

by koto-izumi | 2006-10-28 10:10  

IF.インフォメーション

10月14日土曜、ひさびさに『東雲座ライブ』があります。東雲座初の路上ライブでしかも無料ですよ~。お近くの方は上通り(熊本市)の入り口、びぷれす広場へ午後6時に遊びに来てください。また、その後すぐ、午後7時より熊本市現代美術館でも7時半までライブをやっています。
おまちしてま~す。

by koto-izumi | 2006-10-11 08:58  

羽衣ワークショップ7

11月の『羽衣』本公演に向けてのワークショップは、今年からオーラJの初めての文化庁派遣事業でしたが、無事終了しました。演奏は尺八・坂田誠山さん、横笛・澤田由香さん、箏と三味線が藤川いずみでした。
9月22日鳥取県琴浦町立八橋小学校
 皮切りが琴に縁の深い地名なので、感激しました。尺八もお箏も楽しく体験しました。
9月25日島根県大田市温泉津小学校
 温泉津と書いて「ゆのつ」。寅さんの映画にも登場したのどかな所で、校長先生が大変熱心に取り組んで下さって、6年生は体験でさくらを全員で演奏しました。
9月26日岡山県瀬戸内市立牛窓中学校
 スポーツの盛んな学校ですが、男の子も積極的に参加してくれました。担当の先生は、オーラJの作曲佐藤容子さんの大学の同級生で美しい歌声でみんなを指導。良い質問がでました。
9月27日山口県立宇部高校
 進学校で、みんなさわやか。吹奏楽やコーラス部の参加で、のみ込みが早い!担当の先生は、佐藤さんのミュージカルに出演したことがあったそうです。
9月28日広島市立矢野西小学校
 準備をしている時から遊びに来て、ワークショップが始まる頃はもう体験がすでに終わって、尺八の音が出たり「さくら」をみんなで合わせたり、すばらしい子供たち。
9月29日広島県立西条農業高校
 とても優秀な学校で、すぐ社会にでても通用する立派な教育がなされています。
高校生の男子も面白がってお箏を弾いてくれたのが嬉しかったです。
 本公演は、これらの学校で11月20日から再び行われます。

by koto-izumi | 2006-10-11 08:25  

IF.インフォメーション

10月になりました。秋、いろいろイベントがあります。
10月6日熊本城観月会 熊本城本丸 18:00~
10月7日個人別荘 16:00~  国分寺 18:30~
10月9日人吉おくんち祭り 青井神社 18:30~19:30
10月10日月出小学校 11:00~12:30
10月13日吉野中学校 12:00~12:40
10月14日アートプレックス 東雲座ライブ 上通りびぷれす18:00~18:45、
現代美術館19:00~19:30 
10月16日新開大神宮 秋の例大祭ご奉納 10:00~
10月16日~18日東京 オーラJリハーサル
10月19日茨城県下妻市民会館 羽衣公演 14:00~
つづく

by koto-izumi | 2006-10-06 09:17  

羽衣ワークショップ6 ~神社巡りその四~

 熊野神社から八重垣神社の方へもう一度10キロぐらい戻ると、出雲風土記の丘という一帯があり、太古の昔に想いを馳せながら散策を愉しむことが出来ます。そのちょっと先に神魂(かもす)神社があります。松江駅より大庭方面行きバスで25分ほどのところです。
 ここは、出雲神社が建った時代より更に古く、お社の構造が大社造りの原型を見ることができ、国の重要文化財に指定されています。同じ大社造りでも、構造を見ると、なぜ出雲大社があのように伊勢神宮はじめ他の神社と違う造りなのか、よく理解できます。
階段が右にあるのは、正面中央にまっすぐな大きな太い柱がドーンと立っているために、中央に階段を設けることができないためです。床は高床式になっており、8本の大きな柱がお社を支えています。本殿、内殿、古代心の御柱の一部が国宝、日本最古の建築様式として、現存する最古の姿を保っています。御祭神はイザナミ大神、イザナギ大神です。商業的な感じの全くしない、素朴な凛とした神社でした。
 その後、松江城に遊びに行きました。場内にも松平方の神社がありました。夜は、お城を取り巻くお堀のまわりを手作りの灯篭でともし、屋台も出て楽しい雰囲気でした。~出雲神社巡り完~
    

by koto-izumi | 2006-10-06 08:59  

羽衣ワークショップ5 ~神社巡り その三~

この日は更に神社巡りがつづきます。
先ほど訪ねた八重垣神社もそうですが、この松江界隈の文化は、もともと山の方に十数kmほど入ったところにある熊野神社が中心地だったそうです。神社に渡る橋の上から見える小川の流れや彼岸花に、昔から変わらぬのどかな風景が満喫できます。
ここの御神体は正面にスサノオの尊、左に母君のイザナミの尊、右に妻の稲田姫をお祭りしてあり、夫から妻にプレゼントされたといわれのある丸い櫛がお土産になっています。カップルで来られた方は、男性からこの櫛をプレゼントされたら、それは間違いなくプロポーズの意味ですよ。逆にもしもらえなかったら、あんまり気が無いかも。
もうひとつ、ここには鑽火殿(さんかでん)という茅葺きの簡素な造りですが重要な拝殿があります。スサノオ大神が檜の臼と卯木(うつぎ)の杵で火を鑽り出す方法を教えられたと伝えられ、日本火出社とも言われるそうです。毎年15日の鑽火祭は古来からのしきたりで、出雲国造(大社)からここまで神器を拝戴するために参向されるそうです。つづく

by koto-izumi | 2006-10-01 19:40