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山千禽

 たった今オーストラリアの女流尺八家アン・ノーマンさんからメールが来ました。週末のコンサートで、尺八ソロ曲の<山千禽(やまちどり)>を吹くけど、なんでこの名前を三木稔先生が付けたのか教えて欲しいということでした。
 この曲は、もう30年前になりますが1977年NHKの1年間で50回の連続テレビドラマとして放映された吉川英治作「鳴門秘帳」に三木先生が邦楽器のみで音楽を作曲したもののひとつです。その中の主人公で剣の達人・法月弦之丞役の田村正和が、虚無僧に扮し尺八を一人で吹いて歩くシーンに使われていたのがこの曲です。今でもテレビドラマで洋楽器を一切使わず、それだけの長さのドラマを邦楽器のみで通すなんて考えられないのですが、そのような試みが成されたのが30年前、相当な説得と努力が必要だったと三木先生が語られていました。ほかにも「月夜の剣士」「千絵の曲」「お綱のラプソディー」など登場人物にテーマ曲が作られていますが、これらをまとめて<ダンスコンセルタント第2番「鳴門秘帳」>となっています。
 でもなんで「山千禽」という題名なのかは聞いていませんでしたので、今アメリカへ行っていらっしゃる三木先生が帰って見えてからお聞きしてみようと思います。三木先生は来年喜寿を迎えられますが、ときどき昔の漢字をお使いになるので、この曲をはじめは読めませんでした。なのによくアンは読めたな~と感心してしまいました。だって私の主人は知ってか知らずか「やまチキン」と読んで大笑いしたのですから・・・。
by koto-izumi | 2006-11-02 11:38

琴・藤川いずみのブログ

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